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2017.08.31 Thursday

封印を解き放つ

 
すてきな詩をみつけました。


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「人魚姫に」     征矢泰子



声と一しょに多分

おまえはことばも

捨ててしまうべきだったのだ

声を失くしたおまえのことばは

おまえの中で

なんと重たく疼いたかったことか

ことばはもうけっして

おまえの外へは出ていかず

いつもただ おまえの中にふりつもった

愛に熟れていこうとするおまえの

ういういしいからだの中で

閉じこめられたことばはおまえを閉じこめた

おまえにはわからなかったのだ

愛はからだからもはじまることなど

ああ だからこそ

おまえはいのちと引きかえに

ことばたちに望みを託したのにちがいない

おしげもなくなげ捨てた

おまえのうつくしいからだから



ときはなたれた愛のことばたちが

すきとおった泡になって

遠くさらに遠く

とびちっていくのがみえる


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この詩を読んで

泡とは封印が解けた印とされていることに納得しました。

泡となり命の循環の輪に舞い戻る。

死とは終わりではなく、次の命へと繋ぐ過渡。

海のおかあさんの胎内で。



感情に名前を付けたのが言葉で。
名前を付ける、ということは本来在るものに縛りを付ける、という事になる。
スペイン語を話すようになったときにふと思ったことは、
ああ、いまのこういう自分の感情に、スペインではこういう言葉をあてはめ、
日本ではこの言葉をあてはめてあるのか。
という、感情と言葉のかい離した部分でした。

人間という生き物として、根本的な自然に沿った感情というものは、
人種国籍問わず、同じではないかと思います。
そこに、文化や民族の背景を負った言葉をあてはめたときにずれが生じる。
さらに文字にしたときに、もっと大きなずれが生じる。
しまいには、そのずれた言葉や文字に感情の方が影響されるようになってしまう。。

古事記の冒頭にも書かれているように、
文字にした時点で本質から離れてしまっており、
文字で本質を正しく伝えることは大変困難なこと。
その本質を後世の人間がようやくたどれる手段として
本質とは比べようのないなんとも貧しい
「文字」あるいは「言葉」という手がかりしか残されていないという現状。
だから本質をみようとするときに、
あくまで文字や言葉は手がかりであり、
文字や言葉に頼ってはいけない、という事、忘れてはならない。

声を封印されたとされている人魚姫だけれど、
彼女が封印されたのは、ほんとうは声なのではなく感情だった。
(上に転載されていただいた征矢泰子さんの詩で
「ことば」と表現されているのは、感情そのもののことかな。。と思うのですが)
そして王子には、
封印された感情(=本質)を読み抜く力がなかった。←これ現代人に普通に多いような。。

人魚姫の感情は泡となり
波間に漂い、
そして深い母の胎内で新しい命に生まれ変わる。
(彼女が陸で死んだのではなく、海に身を投げた、ということは
想像以上に重要なことのように思えてきます。)

人魚姫とは切ないだけではなく、
ひもといてみればそうとう奥の深いお話しなのかもしれません。




神戸のアトリエシードさん、
そして現在開催中の三鷹の点滴堂さんと、
人魚をテーマとした展示が続き、
私の気持ちも深い海の底へともぐってゆきました。
人魚というテーマには、これからも何かしらの形で作品に顕れてきそうです。


点滴堂企画展「人魚姫の嘆き 2017」 →公式ページ

8月23日(水) - 9月3日(日) 月・火定休

12:30-21:00


会場/ 点滴堂 →HP
    東京都武蔵野市中町1-10-3 2階
    ・三鷹駅 北口より徒歩5分




「点滴堂」さんとはこんなところです・・・

ギャラリースペースのあるブックカフェ。
三鷹駅 北口 歩いて5分のちいさなお店です。

書棚の古本や 作品の展示とあわせておいしい珈琲をどうぞ♪

書棚や展示作品をご覧になるだけでも歓迎です♪

どうぞお気軽にお立ち寄りください☆

(点滴堂さんホームページより)

***

ぜひお越しください。
どうぞよろしくお願いいたします*



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