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2017.07.31 Monday

目的地


今回の旅の中で、
宮司さんとゆっくりお話させていただいた機会があり、
世界遺産に登録されるとその土地が変わってしまうというお話が
私自身参拝者として実体験もしているところで、興味深いものでした。

私がサンティアゴの巡礼道を歩いたときの経験として、
「巡礼の目的地であるサンティアゴ・デ・コンポステーラは
いまや観光に整えられてしまっていて、
聖地というよりも何かアトラクションのようだった。
巡礼中に何もかもそぎ落とされてしまった巡礼者の気持ちの置き場が目的地にはなかった。
目的地は動機として必要なものだけれど、
何より大切な輝きは、毎日のいっぽいっぽの中にあるのだという事を巡礼から体感した。」
と宮司さんに言ってみたところ、
「それでは巡礼の目的地である意味が全くない。
本来は、目的地にたどり着いたときにすべてを浄化するような力がその場所になかったら
巡礼をしてきた意味が全くない。
世界遺産に指定されることによって観光化の問題はある。
けれど人が来なければ始まらないところもあり、
資金運営問題もあり、そのバランスが大事です。」とおっしゃいました。

聖地でお勤めされる神職さんのお言葉としてなるほどなぁと納得できるものがありました。
昔のサンティアゴ・デ・コンポステーラも、今のようではなかったはず。

そうしてさらに
本当のサンティアゴ巡礼の目的地はサンティアゴ・デ・コンポステーラではなく
フィニステラという町の海岸であったという事の重要さを改めて思いました。

荒野、山、森を抜けて、
最後に海の際に辿り着くのが古来のサンティアゴの巡礼。
海の際で巡礼の最後にそれまで着ていた衣服を焼き払い、
新しい産着を身に着ける。
そうして生まれ変わりの儀式を経て
サンティアゴの巡礼は完遂するのです。

今のサンティアゴ・デ・コンポステーラの町は
現代的なダミーの目的地なのかもしれません。それでも人々を巡礼道を歩かせるために。
そうしてわずか一握りのひとたちだけが
フィニステラで生まれ変わりの儀式を行うのかもしれません。
すでにその名が表しているように。
フィ二ステラ = fin tierra = 終わりの地



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