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2018.08.14 Tuesday

大好きな大地

 
先日ご紹介したLuis氏の制作ビデオに、
愛する故郷の大地がたっぷりと映っていて心に栄養をじゅうぶん頂きました。
ほんとうに、大好きなla Ramblaの大地。
(本日の写真は全てLuis氏のビデオよりお借りしました)





思えば不思議なご縁です。
当時もおぼえがきを書いていたので、
その頃からお読み下さっている方はご存知かと思うのですが(繰り返しになりますが)、
文化交流によるスペイン行きが決まった当時、
自分の力ではどうしようもない事象が度重なって
スペインに行くにあたってその当時勤めていた工房も退職していたのに、
なかなか行くことができなくなっていました。

私が長期滞在のために必要な書類をスペイン大使館へ提出した時に、
大使館の人から、『つい先日よりスペイン側の法律が変わって
長期滞在者は「無犯罪証明書」という書類を提出せねばならなくなった』
と言われたのでした。

ところが、日本の政府の言い分は、
「犯罪証明書」は出せるけれども、
「無犯罪証明書」という書類規定は日本の法律上ないので発行できない、と言われたのです。

私は書類が揃わない為にスペイン在住の許可がおりなくなったのでした。
なにしろ国家間の法律の事です。自分の力ではどうしようもありません。
外務省や警視庁などいろいろ問い合わせをして、
待つことようやく半年後、日本の法律が変わり
待ちに待った「無犯罪証明書」を発行してもらうことができました。


実際にスペインへ発つまで、本当に行けるのか行けないのか分からない状況でしたが
行くことしか考えていませんでした。
ある人から
『私だったらそんなに行くのが難しくなったなら行くこと自体をあきらめる。』
と言われたことがあったのですが、
そんな発想は当時の私にはみじんもありませんでした。
その他にもホームスティ先の問題やら何やら
色々日本側の手配上のトラブルもあったりしましたが、
半年待とうが1年待とうが、スペインへ行くことしか考えていませんでした。

その後もスペインの大地に立つまで困難は続き、
出発当日には大嵐で飛行機が運休、
翌日になんとか振替便でアムステルダムまで行くも、
その日はスペイン行きの最終の乗継便が出てしまった後で、
夜間、暖房を消された10月末のアムステルダムの空港で
寒さに凍えて一晩を明かすと言う経験もしました。
ここまで来てさえも、
なかなかスペインへ降り立つことができなかったのです。苦笑。





以上ざっとスペインに住むまでの経緯の一部を書いてみましたが、
スペインの大地に降り立って以降の数年間に渡るスペイン滞在の日々は、
いま思い出してもまるでおとぎ話のようです。

スペインでの幸せな日々の原点は、
まず私に「陶芸」というものづくりの心と経験があり、
そしてスペインのものづくりの心と経験を持った窯元の人々の中へ
ピンポイントに身を置くことができた、という事がとても大きいように思って居ます。

また、日本人だからといって、
日本の窯元だからといって、
必ずしも自分にとっての大切な居場所やご縁が日本につくれるとは限りませんので、
ましてや最初は言葉もろくに通じない海外でよく
自分の椅子が見つけられた(用意されていた)なあ、と思います。

la Ramblaに於いては人智ではどうにもできないような
強い力とご縁をここの大地に感じています。
そしてそれは今も続いています。

この強い絆とも言えるご縁のカギとなるのは
「心から大好きなことをしているかどうか」に尽きます。



何か物事を大きく動かすとき、
そのときの自分が一番大好きなことが原動力となって動いているかどうか、
というのは非常に重要なことではないかとこの経験から私は確信しています。

なにもかも全てが、「大好きなこと」に沿って動き出し
その後の人生に大きく関わるからです。

スペインの、とりわけla Ramblaの大地と人々は
今現在も私にとってとても身近な日常で、
私の人生から切っても切り離せないもの・核心的なものとなり、
それに感謝と幸せを感じています。



大地への感謝、土への親しみは、いっそう深いものになっています。
今回のLuis氏のビデオがまた大切な気持ちを思い出させてくれました。
このビデオに映っているのは私の故郷です。

呼吸が
うんと深く
楽になりました。


扉が大きく開いたのはla Rambla からでした。
次のステップへの階段を昇り新しい扉の前に立ったのもla Ramblaででした。

心から感謝しています。


2018.08.10 Friday

ミガス・コン・チョコラーテ

 
久しぶりに、古いパンがあったのでミガスを作りました。



質の良いカカオがあったので
王道のミガス・コン・チョコラーテ(ミガスのチョコレート掛け)です。

昔の羊飼いのお食事ミガス。
小麦粉好きにはたまらない香ばしさです。

今日は古いパンがちょっと少なかったので
別個に腹の足しにとドライフルーツとクルミのシンプルなケーキを焼きました。

粗熱が取れたらスライスして冷蔵庫で冷やしてヨーグルトをかけておやつにいただきます*

季節の食材や自分の体調に合わせてレシピを構築するのが楽しい。


いつか、スペインの羊飼いごはんミガスをご紹介できる
ミガス・カフェができたらいいなあ・・と思いながら幾星霜。


2018.07.24 Tuesday

今日はスペイン日より

 
今日は秋の企画展のフライヤーに使用する作品写真の撮影日。

この展示でご一緒させていただく作家さんとは長いお付き合いという事もあり、
終始滞りなく、なごやかに進みました。


最近になって家の近くに予約制のスペイン料理のお店がひっそりとあることをみつけて
お昼はそこでのランチ。

スペイン在住者でないとなかなかこのメニューはセレクトしないのでは?という
郷土家庭料理がランチメニューに入っていたのが魅力で、
しかも私が住んでいた地域の郷土料理を提供されている。。と個人的には
かなり興味津々なレストランなのでした。

予約の際に、私がスペインのコルドバに住んでいたことがあり、
コルドバの郷土料理が懐かしく楽しみにしています、という旨を
お店にお伝えしていた所、大変うれしいサプライズが!

まずは一皿目にはコルドバの夏のスープ、サルモレッホのアレンジ。
飾り付けがとても美しく、目にも楽し。



お味はもちろん、懐かしい味!
野菜が沢山添えられているので満足度も高いです*

そして二皿目が出てきたとたん、目が釘付けに。。
なんと!フラメンキン!!



まさか日本の、しかも家の近くのレストランで
コルドバの家庭料理フラメンキンが食せるとは。。感涙。
店主さん曰く
『コルドバにいらしたとのことでしたので、
コルドバの家庭料理に今日はしてみました』とのこと!!
すばらしい・・・。
お味もコルドバの家庭料理の雰囲気満点で懐かしい!
これは現地の味を知っていないとこんな風に再現&アレンジできないでしょう。
お芋たっぷりのトルティージャ(厚焼き玉子焼)の優しいお味と、
フラメンキンの塩味の効いたパリパリ衣とのメリハリ・緩急がとても良い。。

夏のコルドバはゆうに摂氏50度くらいまで上がるので、
この郷土料理、スタミナ食としては、いまの日本の気候にもピッタリのように感じました。
とにかくいま正に体が食べたいものでした!

短い時間ではありましたが店主さんとのお話も楽しく(やはりアンダルシア在住の方でした)、
大変美味しくいただきました。
嬉しいご縁*ごちそうさまでした(*^-^*)




夕方になって、コルドバの窯元の友人から久々のメールがありました。
SNSが普及するようになって以来、メールオンリーの私とは
連絡が間遠になってしまっていたので『おお。久しぶり。』と思いながら読んでみると、
何か色々小包を送ってくれるという内容で、
『他にあなたが欲しいものがあったら一緒に送るから言ってちょうだい。』とのこと。
ついつい『行きつけだったあのカフェの焼き菓子が食べたい。』と
お言葉に甘えてしまいました(*^-^*)
まるで故郷のお母さんみたい。。ありがたいです。



今日は偶然にも、なんて言うスペイン日より。

こんな風にスペインの風が吹くと、
暑さも何もかも忘れてしまって心底元気が出るのだなあ、と思うのでした*


2018.05.17 Thursday

メスキータ

 
スペインの友人のお兄さんが、数ケ月にわたる南米横断の大冒険を終えて、
ホームであるイビザ島に戻ってきたというお話を知ったのは少し前の事。

昨日はその友人とお兄さんが、故郷のコルドバのメスキータに行ってきたよ、と写真を送ってくれました。
なぜなら私がメスキータが大好きだから、、久々に見るメスキータの姿、嬉しかった。

もう30年近く前、初めて訪れたスペインを約ひと月のバックパック旅行した時に
一番好きな場所だったのがこのメスキータでした。
灼熱の中を歩き続け、ようやくここに辿り着いたとき
ひんやりと涼しくて、久しぶりにまともな呼吸ができた、と感じたのを思い出します。
命にかかわるような灼熱の日差しから守ってくれるオアシスのような建物でした。

スペイン在住時にもここにはよく訪れました。
偶然にもお世話になった窯元の町が
メスキータのあるコルドバの町までバスで30分ほどの距離だったのでした。
建物の中に入ると、修道女たちが歌う古い賛美歌がしずかに響き渡り
心の中にしんしんとその美しい音色が降り積もっていくようでした。


友人が送ってくれた写真のおすそわけです。










2018.04.29 Sunday

私の村の雲

 



スペインの友人が『あなたの村の雲だよ。』と写真を送ってくれました。

遠くて一番近い村。



2018.02.18 Sunday

アーモンドの花




スペインの友人が『アーモンドの花が咲いたよ』と
写真送ってくれましたので、ここに少しおすそ分けです。

桜の花に雰囲気が似ているので、スペイン在住の日本人にとって
アーモンドの花はどこか特別な花になっているようですね。

そして花の後、実がなるのですが、
私は初めてスペインでアーモンドの果肉を食べて以来すっかりそのとりこになりました*

アーモンドといえば、種の中身をたべるものですが、
果肉は、大きさも見た目も青梅に似ていて、
木からもいでフレッシュなところをその場で食べるのです。
がりがりとした果肉の中心には(果肉は果肉で野性的な癖になる植物の味)、
まだ種になる前のやわらかいゼリーのような仁があり、ここがビタミン豊富。
ちゅるるっと頂きます(*^-^*)

果肉が実る一時の時期に、
陶工房の職人さんたちがもいできて沢山くれたことを思い出します。





いま、日本の私の部屋の窓の外では梅が満開になりました。





2017.12.22 Friday

赤い椅子

 
昨日、くるみギャラリーさんで在廊されていた作家さんたちとお話をしていて思い出してしまった。

私が初めてスペインのお世話になる陶芸工房を訪れた時、
後々までお世話になりっぱなしだった陶工さんの一人、アンドレが
絵付けの机に準備された古びた赤い椅子の座面をぽんぽんと手で叩きながら
『ほら、これがMAJOの椅子だよ。座布団もちゃんとあるからね。』と言いました。

ロクロ職人のラファは、口数少ない人だったけれど
ロクロ仕事の合間合間に、粘土でゴリラやキリンなどちょこちょこと作っては
私が座っている絵付けの机の前に並べてくれました。
『僕が形を作ったから、MAJOはこれに好きな色に塗りな。』と。
私が動物が好きだという事を、私の絵付けの作品から汲み取ってくれての事でしょう。
私の机の前が日に日にラファが作った粘土の動物たちで埋まっていくのを
工房の親方は苦笑しながら黙って見ていたようです。
この動物たちのいくつかは日本へ持ち帰り、いま私の仕事場の机の前にあの時のように置いてあります。

親方は、ああしなさいこうしなさいとは一切言わない人で、
『まず自分が何をやりたいのか、何を作りたいのかを考えなさい。』と
私を自由にしてくれました。


自分の居場所があるという安心感
自分が自分らしくいられる安心感
そしてそれがそのまま誰かの日常の景色の一部になれるという安心感。

なんて大きくてあたたかくて優しい日々。

優しい人たちにまもられ、そして育てられて
私はまるでおとぎ話のようにスペインの工房で過ごしていたのを思い出します。

みんなとの交流は今でも変わりなく続き、
あれからもう13年も経つとは思えず、おとぎ話は現在も進行形。

ものごとが本質に触れた時、
変わりなく今につながり、そうして未来に広がっていく。
スペインの陶工さんたちは、そういった人生においてかけがえのないことを与えてくれました。

全てご縁と自然体のなせる業。感謝ばかり。


すべてはあの古びた赤い椅子から始まったような気がしています。



2017.09.28 Thursday

スペインから

 


スペインの窯元の方たちとのSNSコミュニティに参加しているのですが、
今回の「真昼の月と青い馬」に出している馬の作品がとても評判が良くて、
やはり馬文化圏ならではの反応かもしれないなあ。。と思っています。

今日は、私がスペインの窯元に住んでいた時の元市長さんから、
この馬の絵皿にとても素敵なご感想までいただきました。。
自分で日本語に訳すのは照れ臭いものがあるのと、
詩のように美しい韻を踏んだような文章でしたので
スペイン語でそのまま掲載させてもらいます。
(このような感性をお持ちの方が市長さんだなんて。なんて素敵な町なんだ*)

”La cerámica es preciosa.
Dominas todos los estilos,
tanto composiciones abstractas,
vanguardistas y muy atrevidas,
como estos estilos, más naturalistas y figurativos..”


スペインのみならずヨーロッパでまず馬といえば王室御用達のアンダルシアンホース。
私がご縁をいただいた窯元のあるアンダルシア地方は、
そのアンダルシアンホースの産地になります。
実際馬を持っておられる方も多いですし、
子供のころからみんな馬に乗れるように練習します。
お祭りのときに馬が登場するのはもちろんのこと、
普段歩いていても馬を目にすることが多い。

そんなお土地柄ですから、
海を隔てた遠い国の方々が、今回の日本のこの企画展の作品に
ご興味もっていただけたのはとても嬉しいこと。

私個人としては、「馬」と言うと、呪術的なものから、日常的なものまで
非常に多くの道を示唆してくれる存在だと感じています。


今回の自由帳ギャラリーでの新作たち、
ぜひお楽しみいただけましたらと思います*



企画展『真昼の月と青い馬』

9月27日(水)ー10月1日(日) 12:30〜19:00(最終日18:00)


参加作家

Ag planet
sin
青の羊
高橋千夏
キンノワ
MAJO

会場/自由帳ギャラリー 東京都杉並区高円寺北2-18-11

※高円寺駅 北口より徒歩4分







どうぞよろしくお願いいたします。
(今日の作品写真はキノコ皿。横から見るとキノコのような形をしていて、
振ると陶鈴の音が鳴ります。もちろん小皿として実用できます。)



2017.06.24 Saturday

芸術家はふつうの人。

 
スペインの陶芸家の友人が、私のことを芸術家だというので、
「私はふつうの人だよ」と答えたら、
「芸術家は、ふつうの人よ。」と返ってきた。

あ、なるほど。

日本ではわりとネガティブな場面で
「芸術家だよね〜」的に、使われることがままあるので、
自分の中でなにか差別用語のように感じてきていました。

芸術家はふつうの人よ、か。

いいことを聞いた。



2017.06.21 Wednesday

制作中




「He sufrido, no importa」Jorge Guillen

Cantar
Ayer Hoy Mañana
También mañana
Será preciso el llanto
De una voz
Resplandor del alba
¿Nueva luz Fantasma?
Gritaremos para que viva la esperanza

*

『ぼくは苦しんだ、たいしたことじゃない』 ホルヘ・ギジェン

唄うこと
昨日 今日 明日
そしてまた明日
必要な嘆きなんだろう
ひと声で
夜明けの強い光
幽霊の新しい光?
希望に生きるため ぼくたち叫ぼう





クリックで拡大します


◆企画展『Antonio D.L. 詩×MAJO 陶』
 6月30日(金)ー7月9日(日)  12:00〜19:00 火曜休

 最終日9日の15時〜16時半は、
 アントニオ氏をゲストに迎えてのギャラリートークあり
 (参加費2500円 タパス、ドリンク付)
※最終日の15時以降はギャラリートーク参加者のみご入場頂けます。
 参加お申込はくるみギャラリーまで。

 くるみギャラリー
 東京都国分寺市本町2-18-16
 TEL.042-312-2963
  メール kurumi@pg7.so-net.ne.jp

6月30日、7月1、5、7日の全日と、
9日の15−16時半「Dia de la charla お話し会」の時間帯に、
在廊しております。

お越しをお待ちしています。


***

 
昨日の太陽が透き通るようにきれいで、羽衣をまとった女神だなあと思った。
都内でも幻日がみられたようですね。

夏至の今日、
太陽は隠れ、風雨のおおはらい。
山に霧がかかって善き雨。

人も今日の太陽のようにこういう時はただ隠れていれば良い。
石造りの文化と異なり、
日本ではいつでも家を捨ててさっと逃げられるような暮らしが、
この国の自然に沿ってて一番良いみたい。

雨と風のつかさどるところは異なるのでしょうか。
強い風に家が揺れる。
耳の奥の鼓膜が揺れる。
何かを語りかけてくるように。

昨晩は九州で大きな地震があり、
そのたびに原発の再稼働は無し、と思わされる。
人の心にまことに知らしめるまでこれは続くのだろう。

動き出している。



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